英国・ロンドンのハムステッドというところで開催されるアートフェア、Affordable Art Fairに版画1点を展示します。お手頃価格のアートフェアというイベント名なんですかね。コンテンポラリーな作品がそろっているようです。
わたしの版画は東京のGallery G2が出展するブースにありますので、お近くにおいでの方は是非お運び下さい（入場料が必要です）。
絵を描くことを小さな子供の頃に始めました。
何かを作ることは、アイデアを意図的に表現することです。それがわたしの生において欠かせないことになりました。
版画によってできた絵は、直に描いた絵に比べると身の外にある感じが強く、自分からはなれて客観的な他者になったもののように思えます。
それは複製されたイメージで、アイデアの貧弱さや技術的な感覚的な失敗、ぼんやりとさせておきたかったことの全てがあからさまになっているように見えます。
それが堪え難くなって絵を切り取ったり縫い付けたりしてしまいます。そうすることで絵を傷つけていますが、むしろダメージコントロールのような、修復のようなものに感じられます。
雑多な状態が本来言いたかったことを隠してしまうと、ふと新しい景色を見たような、何かを直し終えたような気持ちになるのです。
